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巻頭言

聖書の中に、こんな箇所があります。ファリサイ派の人たちの家に入って食事をしようとしていたイエスの所へ、一人の罪深い女がやってきて、香油の入った壺を手にそっとイエスの足元に忍び寄り泣きながらイエスの足に接吻して、香油を塗りました。この様子を見ていたファリサイ派の人たちが、イエスがどうされるか見守っていると、イエスはこの女に向かって言います。


「あなたの罪は許された」「あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」(ルカ福音書 7.37~)と。

このとき、おそらくこの罪深い女の心は、今まで一度も経験したこともないような、深い喜びで包まれたことでしょう。イエスの言葉の中に温かい愛があるからです。わたし達も、誰かを傷つけるために言葉を使うのではなく、イエスのように誰かを力づけるために言葉を使えたらきっと世界はもっと明るくなるだろうと思います。誰かの放った心ない一言で深く傷ついた。そんな辛い経験の一度や二度、誰しもしたことがあると思います。

最近ニュースになった、プロレスラー木村 花さんの自殺も、原因はネットによる誹謗中傷でした。おそらく書き込んだ人達は、よく考えもせず、ほんの軽い気持ちで行ったのでしょうが、この人達は、その誹謗中傷を受ける相手の気持ちを、一瞬でも想像してみたのでしょうか?  言葉による暴力も立派な暴力の一種、決して許されるものではありません。その一方で、言葉は正しく使いさえすれば、人を励ましたり元気や力を与えることもできる、素晴らしい道具にもなり得ます。日々の仕事や人間関係に疲れ果て、もう消えてしまいたいなどと思ったとき、誰かの温かい一言で救われた。そんな経験を、おそらく皆さんもされたことがあるのではないでしょうか?