トップページ

お知らせ

http://www.kikuna.or.jp/news/vent

巻頭言

 十月はロザリオの月です。ロザリオの起源は古く、昔、聖ドミニコ(1170~1221)が異端であるカタリ派の信者をどうにか改宗させたいと祈っていたところ、聖母マリアが現れて、ドミニコにロザリオを渡したことが、ロザリオの祈りの起源につながったと言われています。ロザリオという言葉は、ラテン語で『バラの冠』を意味するロザリウムから来ている言葉です。イエスのたどった生涯を思い浮かべながら、ロザリオの祈りを唱えることは、まさにバラの花を一本一本つなぎながら、花冠を作る作業に通じるものがあるかもしれません。

 ロザリオ一環を唱えると、主の祈りを全部で6回、聖母マリアへの祈りを53回、そして各奥義ごとに栄唱を繰り返すので、それ相応の時間が必要です。忙しい現代において、祈りのためにこれだけの時間を取りことが難しいという方もいらっしゃるかもしれません。けれど、あの『行動の人』であるマザー・テレサでさえ、毎朝二時間の祈りを欠かさなかったと言います。

 時々、祈りとは何だろうと考えます。神様に向かって、「どうか願いをお聞きください」と祈ること? それとも神様に向かって、「今日も一日ありがとうございました」と、感謝の祈りをささげること? それとも神様に向かって「どうか助けてください」と祈ること? どれもみな、祈りであることには変わりがないのでしょう。結局のところ、祈りとは神様との対話なのではないでしょうか。神様の前では、嘘や偽りは決して通用しません。自分に正直に、そして素直に、謙虚になって神様と心から向き合うとき、ようやく真の祈りができるのではないかと思います。