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巻頭言

 桜の季節が今年はあっという間に終わり、新緑から深緑へと季節は意外と早く進みます。
映画「オッペンハイマー」を観ました。原爆の研究開発は、ヒットラーに勝つために早く進めたものであったこと、ヒットラーが自殺してドイツがサッサと降伏したのに、日本の降伏が遅いので原爆を日本に投下。「これで戦争は終わった!」とアメリカ国民が「ブラボー!」と歓喜で興奮して、原爆を作った物理学者オッペンハイマーが一躍ヒーローになりました。でも原爆投下前から、オッペンハイマーは原爆投下後の惨状に苦悩し始めます。

 そして核開発の加速を彼は懸念し、水爆に反対の姿勢を取ったことで、赤狩りの嵐の中、追い詰められ、公職から追放されて行きます。オッペンハイマーが、キリストのエルサレム入場から磔刑までの険しい道を歩んでいく姿と重なりました。

 映画では、広島や長崎での実際の被害の実情が映し出されることはなく、彼の殺人兵器制作者として苦悩にしぼられて行く。戦争は理性というブレーキを失わせて行きます。プーチンもイスラエルも戦争を止めない。聖霊が今こそ降りて、一刻も早く残酷な戦争が終わりますように。「わたしが父の元からあなたたちに遣わす弁護者、すなわち父の元から出る真理の霊が来られるとき、この方がわたしについて証しをなさる。また、あなたたちも証しをするであろう。」(ヨハネ福音書:15・26)