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巻頭言

 11月はクリスマスカードを選んだり、クリスマスプレゼントを考える楽しみが始まりますが、クリスマスがキリストのお誕生日だとは思っていない人はどれくらいいるのでしょう。クリスマスが12月25日に祝われる背景には、古代ローマの信仰が深く関わっています。もともと12月25日は、古代ローマで信仰されていた太陽神ミトラを称える「不敗の太陽の日」とされ、冬至を祝う重要な行事でした。また、ローマ帝国では農耕を祝う土着の祭りも12月25日前後に行われていたとされています。

 ローマ皇帝はイエス・キリストを「光」にたとえ「光(太陽)の復活はキリストの復活」とし、「不敗の太陽の日」や土着の祭りを全て吸収する形で12月25日をキリストの降誕祭に制定しました。これは、他の宗教との対立を防ぐための折衷案としての意味合いもあったと言われています。ユダヤ教の暦では一日の始まりを日没とするため、12月24日の夜は「クリスマスの始まり」となり、深夜までクリスマスのお祝いが続きます。

 今年の4月、フランシスコ教皇が88歳でこの世を去り、大きな衝撃が世界に広まりましたが、フランシスコ教皇が私たちに遺してくれた「すべてが私たちに希望を与えてくれる。」「人間は根本的に善です。」などを振り返る年になりました。そして、直ぐに選ばれた新教皇レオ14世がどんな方なのか、関心を持たれた年でもありました。今年のクリスマスを楽しみにしている方も多いと思います。日本でも初の女性首相が誕生して2ヶ月、明るい未来を希望する世の中でありたく思います。