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巻頭言

「愛は寛容」―言うまでもなく、聖パウロのコリント人への手紙の中の一節です。
 昨年の正月、我が家を訪れた友人が、洗面所の壁に貼ってあったこの言葉を見て、しきりに感心していました。友人はこう言っていたのです。「自分の中にはないものだから」と。

「愛は寛容」―たしかに言葉にするのは簡単ですが、そのような愛を実行するのは実に困難なことです。わたしたちはちょっとしたことで、他人に対して腹を立てますし、時には腹立ちまぎれに相手に暴言を吐いてしまうことさえあります。特に、昨年から続く新型コロナウィルスの災禍の中で、以前とは違う日常を過ごしている状況下ではなおさらです。

ところで、キリストの愛はどうでしょうか?キリストはわたしたちが悪事を犯したからといって、腹を立てたり、見捨てられたりするでしょうか?わたしたちが神の教えに忠実でないからといって、暴言を吐いたり、見下したりするでしょうか?答えがノーであることは、キリストを信じるわたしたちが一番よくわかっているはずです。罪びとであるわたしたちを救うためこの世に来られ、十字架にはりつけにされてもなお、わたしたちを愛し続けてくださったキリスト。そのたとえようもない大きな愛に報いる方法など到底ありません。
それでも、キリストに心から愛されていることを知っているわたしたちには、この頂いた愛を少しずつでも周りの人々におすそ分けする義務があるのではないでしょうか?
 コロナ禍で、ふだんとは違う新年を迎えていらっしゃる方も多いことと思いますが、キリストから頂いた愛は変わることがありません。そのことを心に留め、また新たな一年をスタートしたいと思います。