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巻頭言

 去る6月9日、天気に恵まれて、聖アントニオ祭が開催されました。準備に携わった方々、当日働かれた方々、盛況に終わりまして、大変お疲れ様でした。当日は、菊名教会の守護聖人の聖アントニオを祝う日でもありました。聖アントニオがリスボンで生まれたのが1195年。日本では鎌倉幕府の1192年の少しあと。ヨーロッパでは、十字軍の時代。社会不安の濃い時代でした。聖フランシスコに共感したアントニオは、貴族の暮らしを捨て、貧乏な生活を選び、裸足で歩き回りました。痛みを堪え、ボロボロの服を着て、見捨てられた人々に手を差し伸べます。彼の説教は素晴らしく、彼が幼子イエスを抱いているのは、彼の説教が大変わかりやすいものであったから、と伝えられています。

 捜し物をしていると、「聖アントニオに祈るといいわよ」と教会で聞いたことがありますが、聖アントニオは、紛失物を捜すときの助け手、婚姻・花嫁の守護聖人としても知られています。「毎日が、あたかも最初の日であるかのように思って行動しなさい。そして、あなたが始めた最初の日と同じ熱意をもって、常に行動しなさい」(聖アントニオ)

 一週間前はキリストの聖体の祝日でしたが、アントニオもご聖体を大切にしました。ご聖体は教会の要であり、一致に導かれます。異端が現れ、分裂しても、信仰の目から見たら、変わりありません。