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巻頭言

昨年12月8日、教皇フランシスコは教皇ピオ9世が聖ヨセフを『カトリック教会の保護者』と宣言されてから150年を記念して、2020年12月8日~2021年12月8日を『ヨセフ年』とすると宣言されました。
 実は、聖書の中に、聖ヨセフの言葉は一言も書かれていません。彼が『沈黙の人』と言われる由縁です。貧しい大工だった聖ヨセフは、マリアが結婚前、すでに身ごもっていることを知り、はじめは非常に戸惑いますが、神の言葉を信じて、何も言わずにマリアを受け入れます。その後イエスが生まれた後、主のみ使いからヘロデ王から逃れるため、エジプトへ向かうよう言われた時も、また、ヘロデ王が亡くなり、再びエルサレムへ戻るように言われた時も、何の迷いもなく、その言葉通り実行します。すべては母マリアとイエスを守るためでした。このように、聖ヨセフは寡黙でありながらも、常に神の言葉に全幅の信頼を置き、その通り実行する行動の人でもありました。

 世界中が新型コロナの脅威の下にさらされている現在、わたし達の周りにも、聖ヨセフのように寡黙で、なおかつ自らの果たすべき使命のため、時には生命の危険にさらされながらも、働き続ける人々がたくさんいます。医療従事者や介護職員、鉄道やバス等公共交通機関の従業員、教師、スーパーの店員、清掃員、運送業者、宅配の配達員、郵便配達員等のいわゆるエッセンシャルワーカーの方たちです。わたしたちもせめて、日々この方たちに感謝をささげ、今自分のできる感染対策をしっかりしていきましょう。
 聖ヨセフのように寡黙で目立たず、けれども大切な人を守るため、自分自身の身を挺して行動する、こんな人でありたいと思います。