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巻頭言

 今年の聖霊降臨は、5月28日で、昔から「教会の誕生日」と言われて来た祝日です。それは、その日を境にして、弟子たちが多くの人々にイエス様のことについて、公に語り始めたからです。話している人たちは皆、ガリラヤの人ではないのに、集まった人たちのそれぞれの生まれ故郷の言葉を話すのを聞いて、人々は驚きます。人々が驚くことになった理由を、使徒行録第2章1節以下では、「五旬祭の日が来て、一同が一つ所に集まっていた。そのとき突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家じゅうに響き渡り、炎のような舌が現れ、分かれて各々の上にとどまった。すると、みんなは聖霊に満たされ、聖霊が語らせるままに、さまざまな他国の言葉で語り始めた。」と記しています。言葉の違いにもかかわらず、一つの心、一つの思いを持つ集団が出現したという驚きが、この物語に示されています。イエス様は、私たちが一つになることを願っておられましたが、まさに、「教会」によって、それが実現し始めたのです。

 5月、広島サミットが平和記念公園から始まり、美しい厳島神社の前で記念写真撮影、ウクライナからゼレンスキー大統領が来日するという、今までにない歴史的なサミットとなりました。「どうか、みんなを一つにして下さい。父よ、私があなたのわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、彼らもわたしたちの内にいるようにして下さい。」(ヨハネ伝17:21)と、イエス様は、父なる神様に祈って下さいました。「一つになる」ことをイエス様は願っておられます。各々の国の思惑があり、一つになることは難しいことなのでしょうが、世界の平和が少しでも実現していきますように。