トップページ 巻頭言 寒い日が続きますが、水仙が咲いている辺りは陽だまりでぽかぽか。かじかんだ心をほぐしてくれます。 戦争で苦しめられている地域の連日の報道には目を覆いたくなります。ウクライナの国境を戦車が越えたとき、ヨーロッパのマスコミが、「この戦争は終結するまで、最低3年かかる。」と言いましたが、ガザ地区まで加わり、毎日憂鬱な日々です。 「不義によって真理の働きを妨げる人間のあらゆる不信心と不義に対して、神は怒りを現わされます。」(ローマの信徒への手紙Ⅰ:18) どうして、何の罪もない人々がこんなに長く苦しめられるのか。東日本大震災のとき、日本在住の当時のローマ教皇ベネディクト16世に対して、次のように質問しました。「どうして日本のこどもは怖くて悲しい思いをしなければならないの?」 ベネディクト16世はこの少女の問いに対して、「私も自問しており、答えはないかもしれない。(十字架にかけられた)キリストも無実の苦しみを味わっており、神は常にあなたのそばにいる。」 でも、イエスは死から立ち上がられました。わたしたちの希望の源はここにあります。愛こそが人間の極悪非道に勝つことを信じましょう。