トップページ 巻頭言 パリ五輪が閉幕して、テレビで再放送されるいろんな名場面を観ていると、こんなに小さな島国の日本からこんなにも世界と戦える選手が出て来ること、本当に驚愕します。この大会に向けていろんなことを我慢し極度の重圧とも闘いストイックに自分を鍛え上げる毎日を過ごして来たすべての選手たちやチームスタッフの皆さんに感謝を伝えたいです。 一方、平和の祭典であるオリンピックが開催されている最中も、連日、変わりなくウクライナもガザ地区もひどい攻撃を受けていて、止まない爆撃に逃げまどう民間人の悲鳴、爆撃を受けて焼け落ちる建物、火で家が焼かれる音が、ニュースの映像として伝えられる現実がありました。ロシアはオリンピックに参加せず、イスラエルの選手は開会式から堂々と参加していて、目を疑いました。これだけ世界から注目されるオリンピックなのだから、平和への希求がもっとあっても良かったのではないか、と今回感じました。親とはぐれて別のところへ行かされた子どもたち、両親が殺された子どもたちはどうしているのでしょう。 聖アントニオは魚に説教して、異端者たちを回心に導きました。「永遠の神は祝福されますように! なぜなら、水に住む魚たちが、異端者たちにもまして神をほめたたえ、理性のない動物が、不信心なものにもまして主のおことばに耳を傾けたので!」(聖フランシスコの小さき花)